羽毛布団は農作物?
実は、羽毛布団は農作物?
羽毛布団は農作物、と言っている布団屋さんを見かけます。
ポーランド産やハンガリー産など、羽毛の産地だけで羽毛の良し悪しを判断してはいけない、と言うわけですが、確かにそのとおりです。
同じような例にお米がありますので、お米の例でご説明します。
羽毛を新潟産のコシヒカリに例えて考えてみてください。
新潟産のコシヒカリと言えば、お米のブランドとして非常に有名ですが、新潟でとれたコシヒカリならどれもよいか、というとそうではありません。
取れた時期、田んぼの土の状態、取れた年の気候、同じ新潟でもどこの地域で取れたかによってお米の味は変わってきます。
それと同じことが羽毛にも言えるのです。
ポーランド産はたしかに羽毛のブランドですが、同じポーランド産でも羽毛を採取した時期、飼育方法、どこの牧場で取れたかで品質はまちまちです。一概にポーランド産だといってもそれが良質であるとは限りません。
しかし、お米もそうですが、一般の消費者にはその見極めが難しく、ダックやグースかの違いも見分けることが難しいのに、ましてやポーランド産のどの羽毛が良質なのか見極めることはできません。
ではどうしたら良質の羽毛を使った羽毛布団を見分けられるのでしょうか?
羽毛は農作物だといっているのは主に個人で経営している羽毛布団メーカーさんに多いです。彼らはプロとして自分が現地まで出向き、羽毛を見て選んできたので自信を持ってそう言っているのでしょう。
昨今の食品偽装や吉兆のニュースを見ると、大手ならば安心という理屈は崩れてきています。
本当にいい羽毛布団は大手のメーカーだけが作っているわけではありません。小さくてもきちんと情報を公開していて信頼の置ける個人経営の布団メーカーさんから購入するのもいい選択だと思います。
布団選びはよい販売店を選ぶところから始めなければならないようです。