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羽毛布団、普及の歴史。
羽毛布団はどのように普及して言ったのでしょうか
ここで羽毛布団が普及した歴史について考えてみましょう。
ヨーロッパでは羽毛布団はかなり昔からありましたが、日本で羽毛布団が使われるようになったのは明治時代ごろのようです。
しかし、当時は超高級品だったため、庶民には手の届かない存在でした。
昭和40年代になると、国民の所得は増え、羽毛布団に課せられていた高い物品税も廃止されました。
それから羽毛布団は徐々に普及していくことになります。
その後、中国との関係が良好になると、安価な羽毛を安定して輸入できるようになったため、羽毛布団は爆発的に普及を遂げます。
羽毛布団業界の悲しい歴史。悪徳業者の横行
しかし、そこから悲劇が生まれました。普及の流れに整備が追いつかず、悪徳業者がうまれたのです。彼らは羽毛の中身を偽装して販売したり、実際の品質よりも高い法外な値段をつけて羽毛布団を売ったりし始めました。
悪徳業者がうまれて悪質な訪問販売が行われた結果、羽毛布団の信頼性は薄れました。
今でも羽毛布団は信用できない、と思われている方も少なくはないと思います。
たしかに現在でも羽毛布団を訪問押し売り販売する業者もいるようですから、だまされないように注意しましょう。
しかし、実際の販売店やネットで販売されている羽毛布団については、品質と価格のあったものが売り出されるようになってきました。
羽毛布団は信用できないという偏見をなくしてほしいとメーカー側も必死ですから、昔のように羽毛の中身を偽装することはなくなってきたのでしょう。
しかし、いまだに粗悪品が市場に出回っている可能性は否定できません。
粗悪品の羽毛布団を購入しないよう、事前に羽毛布団に対するしっかりした知識を持って慎重に選んでから購入するようにしましょう。
羽毛の偽装~カシミア偽装事件~
テレビのニュースでカシミアの偽装について放送がありました。
東京都がネット販売で販売されているカシミア商品の50アイテムを抜き打ちで検査した結果、約3割が偽装だったそうです。たとえば、カシミア100%と表示されていた商品が実はアクリル100%という結果もありました。このままではネット販売の信用性は落ちるばかりです。
値段が高い商品であれば品質は確か、と言うわけでもないようです。
カシミアの偽装は、最近始まった問題ではありません。数年前からこのようなことは行われていたようです。
たとえば、2007年に有名なセレクトショップであるユナイテッドアローズで品質の偽装が発覚し、業務改善命令が出されています。偽装の問題はなかなか改善が難しいようです。
羽毛布団の偽装は大丈夫?
カシミアでこれだけ偽装があるとするならば、中身が見えない分だけ品質もわかりにくい羽毛布団の信用性はどうでしょうか?
抜き打ちの品質検査のうわさは聞きませんが、カシミアよりも以前から羽毛布団の品質の偽装は問題になっていますから不安になります。
羽毛の偽装については整備が進み、近頃では店舗では少しは安心して購入できるようになってきたのですが、カシミアの偽装問題を考えるとまだまだ油断はできないようです。
カシミアにしても羽毛にしても、品質は素人では判断しきれませんから、消費者はメーカーや商品を信じるしかありません。
偽装のニュースはこれ以上耳にしたくはありません。偽装がないようメーカーを信じるしかないようです。